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〇〇の答え
初めて本気で彫刻と向き合ってからおよそ20年。
ひとつの節目を迎える今、大好きな相田みつをさんの
「ただいるだけで」という詩に準えて、自分が目指す彫刻について考えてみた。
そこにただあるだけで、その場の空気が〇〇
そこにただあるだけで、みんなのこころが〇〇
そんな作者にわたしはなりたい
正直なところ、〇〇の答えはまだ見つかっていないし、見つかるのかどうかもわからない。
作品から作者の意図を読み取ってもらいたいという思いは、そう強くはなく、作品を含めたその空間から、鑑賞者が何を感じるかを大切にしたいという思いがある。
だから、〇〇は鑑賞者によって異なっていいものだと思っている。
唯一つ間違いないことは、自分の作品がそこにあることによる、その場の空気やその場にいる人の心に与える影響についての関心が高いということ。
これは、大学4年間での空間演出についての学びが少なからず関係していると感じている。
このような在学中の経験から、最初の頃は外面の空間という視座で彫刻をしていたが、その都度芽生えた問いと向き合い、自分の内面という視座での彫刻を繰り返すことで、外面と内面という二つの視座が重なる部分に、新たな視座が拓けてきたようにも感じる。
この度、今までの自分の表現について振り返ることにより、長谷川聡らしさのある彫刻とは何か、について考える契機となった。
これから先も、自分の内側に芽生える問いから生まれた表現が、それを見る鑑賞者の〇〇になるような、そんな彫刻を私は目指したい。
長谷川 聡